淡紅の月と華

第8章 /Yuh’s Story

沙耶から具合が悪いという連絡をもらった時は焦った





俺の返事に対する返信も、言葉足らずで






何があったと思った





俺の焦りを偶然見かけたお袋






「あら、どうしたの」







「さやが具合悪いらしい。帰る」






するとお袋は少し考えたあとこう言った






「多分…女の子の月のものだと思うわ。あの子、見た限り貧血ぽそうだし、まだあんたと同棲して生理も来てないならそろそろ来ててもおかしくないわ」







「だったらなんだ」







「女の子に絶対に優しくしなきゃいけない期間なの。もしもの時は、あのお雑炊作ってあげなさい。体にいいから」








「…わかった」








法定速度は軽く超えるスピードで車を飛ばし家に帰った







するとお袋の予想通り、沙耶は生理で寝込んでいた






さすが女の事は女が良くわかってる






お袋に言われた通り作ってみると、嬉しそうに沙耶は食っていた







なんかお袋にしてやられた感じがして腹がたつ







だからとりあえず、沙耶が風呂から上がるとそのまま抱き抱えてベッドに向かった







腹と腰がいてえと言っていた沙耶






その部分を温めるように抱きしめた






そして沙耶は俺の言葉で涙をこぼした







きっと沙耶のことだから、俺に甘えっぱなしで申し訳ないとか、こんなに甘えてていいのかとか思うんだろうが









俺からすれば、俺にもっと甘えて、離れられなくしてやりてえと思う







結局この前あげた指輪だって、沙耶を縛り付けるためのもの







沙耶が弱ってる時ほどぐでんぐでんに甘やかして、溶かしてやりたい







そういう俺の醜い独占欲と嫉妬







それがそうさせている







そのことに気がついた時は思わず苦笑した







けどもうどうだっていい







沙耶が愛しい







「…沙耶…」







俺は眠る沙耶の首に、沙耶からは見えない場所に俺の跡を残した










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