淡紅の月と華

次の日、沙耶は隣にいなくて、どこに行ったと思ったら、ソファに座って微睡んでいた






「沙耶?」







「おはよう、悠さん」







ごめんね、布団出ちゃってて






そう言いながら、コップを口に運ぶ






「何…飲んでんだ?」






「ん…これね、ルイボスティー。生理の時に飲むといいって。普段から飲むようにしてるんだけどね」






生理の時に目が覚めたらなるべく飲むようにしているらしい






俺は沙耶の隣の空いてるところに腰を下ろした








そしていつものように、沙耶を膝の上に乗せようとした







すると、全力で嫌がられた






「…沙耶?」






「う…やだ…」







「なんでだ」







「膝の上に乗ると…その…気持ち悪い…」







「…!!!!!」







俺はショックを受けた







そうか…俺の膝の上に乗るの本当はそんなに嫌だったのか…







愕然とした







けど沙耶に嫌われるくらいならやらないほうがいい








でも…







すっかり肩を落としていると






「あっ…違うよ、そうじゃない…あの…その…」







もじもじとしている






「悠さんの膝が嫌なんじゃなくて…膝の上に乗ると、その…ナプキンがずれたりしそうで嫌なの…だから…」








沙耶はそういうと顔を赤らめた








なるほど…







男には分からねえ感覚だが、きっと何か嫌なんだろう







「わかった…じゃあこれならどうだ?」






俺は沙耶の肩を抱き寄せた






すると沙耶は嬉しそうに笑っていた







こんな朝も悪くねえな







なんて柄にもないことを思った









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