淡紅の月と華

第8章 /Saya’s Story

ある日事件は起きた





それは、悠さんの誕生日のおよそ1ヶ月前出来事で





「もう悠さんなんて知らない!!」





私は悠さんと喧嘩をした







***
きっかけはそう、アンティルの話







何やら対バンイベントをやるという話題で








対バン相手を見ると、昔好きだったリミット






最近はどこか様子がおかしいところもあったり、曲も好みじゃなかったりで離れていたが






まさかこの絶対に混じり合わない2つが対バンするというのは私的に胸熱








何が何でも休みを取ってライブに行く!







そう心に決めた









わくわくしながら、応募して抽選結果待ち








最近一応悠さんは、アンティルのことを認めてくれてて、曲も一緒に聞いている









好きな人と同じものを共有できるのは幸せだ









ただ








ただ1つ問題があって








それは









いつもライブに一緒に行くのがまこちゃんだということ









それは付き合う前からで、特に今回のような、同行者もファンクラブの会員だと当せん確率が上がるものだと必ず一緒に応募してた










けど、今回、その事実を知りつつも、私は悠さんに心配をかけたくなかったから私は自分の分だけ応募した











けれど、結果は落選











しょげかえってるところに、まこちゃんから、チケット当選の連絡











ああ…羨ましい…








そう思ってたら









『何言ってんの!沙耶の名義も使って応募したに決まってるじゃん!』









と返ってきた









してやられたと思った








なんとか事前にチケットもらえないかと交渉したが、実にしたたかというか、しっかり電子チケットで









しかも分配不可









終わったと思った









『沙耶?行くよね?』








うう…







非常に困った







1回くらいライブ、彼氏のためなら蹴るんだという人が多いだろうが







私はそれを蹴ることができないほどガチなんだ







簡単に蹴られたら苦労しない







それにどうせ、ライブハウスの中だったらもみくちゃになってる間に離れ離れになって、出会えない








その間に急いで会場を出ればなんの問題もない









私の中でそのような自己完結をし、私は行くと返事をしてしまった









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