あの木の下で~番外編~ラブ甘な夜③太一の悩み・クリスマス【完】

マイッタナ /太一の悩み

「君たち。残念だったな。」
鈴木部長は振り返って、エレベーターの入り口に群がる野次馬達に声をかけた。

「君達が期待するような、“朝から情事”は無かったよ。
さあ、持ち場に戻った、戻った。」


……部長セクハラです。


部長の超ストレートなセクハラ発言に、クスクスと笑い声を漏らしながら、彼らは散って行く。


鈴木部長は、エレベーターに飛び込んで来ていた部下の子に、「ご苦労さん。」と声をかけた。

「社長にも怪我は無いようだし、君も戻っていいよ。」


鈴木部長の労いの言葉に彼は頷くと、太一に、「失礼します。」と会釈をしてエレベーターを後にした。


……残っているのは、太一、柏木弘志と僕。


「さてと…。」

部長は僕たちの顔をまじまじと見つめた。

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