あの木の下で~番外編~ラブ甘な夜③太一の悩み・クリスマス【完】

そしてクリスマス /クリスマスの夜






カチャカチャという音に振り返れば、安西がお茶をのせたワゴンを嬉しそうに押して来た。





「わ、わたしっ」


由香利が弾かれたように、直立不動に立ち上がった。


「きょ、今日は……そうっ!
た、沢山食べたからお腹いっぱいっ--…あ、安西さ、ん、ごめんなさいっ」

「ゆ、」

「じゃあ、おやすみなさいっ!!」

「由香利。」

言い終わらないうちに、ドアに向かう由香利に、呼び止める声も届かなかった。



--…怪しい。



ジジイが、久し振りに屋敷に居るんだ。
食い過ぎたって、
お茶ぐらいつき合うだろ。

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