One Night  第二章

第二章 偽善 /17

その衝撃は言葉では言い表せないものだった。



余りにも大きなショックを受けたわたしは、恐怖というものを感じず、0時を回ってるであろうその時間に、“お化けトンネル”を一人で走り通る事を怖いと思わなかった。


そして閉所恐怖症のはずなのに、家に帰ってすぐクローゼットの中に何かから逃げるように入り込んだ事もまた、怖いと思わなかった。


何故か狭い場所にいたかった。
広い空間にいる事を至極心細く感じた。


服や物で溢れ返るその場所に、膝を折り体育座りをして小さく丸まった。

ハァハァと乱れる息遣いがやけに耳につく。
じっとりと体に汗を掻いているのに、何故かブルブルと震えていた。

0
  • しおりをはさむ
  • 476
  • 8709
/ 416ページ
このページを編集する