One Night  第二章

第二章 偽善 /18

一度知ってしまった答えは、どうする事も出来ない。
喩えそれがいくら気に入らなくても、知ってしまったという事実は消えない。


自分の都合の悪い部分だけ記憶を消せるなんて事が人間には出来る訳もなく、この時ばかりはアンドロイドになりたいとバカな事を思ってしまった。


だから、曖昧な世界が好きだ。
よく分からないままの方が楽しい。

楽しいというよりも、楽なのかも知れない。


知りたいという願望さえ抑えれば、結果に落ち込む事はない。


だけど結果を知りたいと思ってしまうのは、そこにある答えがいい物だと期待するからだろうか。
むしろ期待しかしてないからこそ、知った結果にショックを受けるんだろうか。

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