One Night  第二章


夏休みが終わっても、駅前は蒸し暑かった。
わたしの虚しさは消える事なく、むしろ日に日に増していくようだった。


ヤシマさんに会う度に、何とも言えない気持ちになる。
寂しいというのか、侘しいというか――…やっぱり“虚しい”という言葉が一番しっくりくるのかも知れない。



正直ヤシマさんともお姉ちゃんとも会いたくないという気持ちがあった。
悪い事をされた訳じゃないのに、裏切られた気分だった。


悪い事……じゃないとは言い切れない事なのかも知れない。
わたしを騙しているという意味では、2人は悪いと思う。

わたしをこんな気持ちにさせた事も悪い事だと思う。

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