One Night  第二章

第二章 偽善 /22

「おい!何だよ!心配したぞ!」

喚き声とも取れる声を上げ、何故か喫茶店の店先にいたマサムネさんは、わたしの姿を見るなり駆け寄ってきて、


「何かあったのか!?バレたか!?バレたのか!?」

目の前で足を止めると早口でそう問い掛け、ポカンとするわたしの腕を取り、「とにかく中入れ」と喫茶店へと連れていった。


慌《あわただ》しいマサムネさんはちょっとした動作もかなり慌しく、店のドアにある札を[CLOSE]にするのもままならず、何度もガチャガチャと無駄に音を立て仕舞いには落としてしまい、「クソッ」と毒づきながらわたしを中に入れた。


「何があった!?どうなった!?つーか、今何がどうなってる!?」

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