One Night  第二章

第二章 偽善 /1

元旦、久しぶりにヒロキさんのお母さんを見掛けた。


どれくらい振りか分からないけど、久しぶりに会ったおばさんは随分と痩せているように思えた。
新年の挨拶をしたおばさんからは、酷くお酒の匂いがした。



“あの”クリスマスから、わたしの周りは大きく変化を遂げ――…る事なく、まるで何事もなかったかのように変わらない日々を過ごしている。


元々“シュウさん”の事を知る人は少なかった。
むしろ誰も知らなかったと言った方がいいかも知れない。


わたしは家族にも友達にも“シュウさん”の存在を話してはいなくて――…だから特別日常的にその名を聞く事は過去にもない。

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