One Night  第二章

第二章 偽善 /4

駅の東側。
駅前からは大して離れてはいない場所。
窓の外からは微かにだけど進学塾があるビルが見える。


建って数年しか経ってないだろうと思う雑居ビルの1階には雑貨屋があり、そのビルの2階にある喫茶店にわたしはいる。


騒々しいとまではいかないけど、静かではない店内は、どちらかといえば若いお客が多い気がする。


そんな喫茶店の一番奥。
マサムネさんが陣取ったのは、6人掛けのテーブル席だった。


「何でも好きなもん注文していいぞ」

「……はぁ」

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