こじらせたのは君のせい

故意 /春

*吉田陸







もうすぐ
高校の1年目が

呆れるほど性欲に正直だった1年が終わる。





恵理には
不潔だのケダモノだの
その他諸々散々な蔑みの言葉をもらったけれど


それも、もうすぐ終りだ。





大学にはほとんど通うことなく
アルバイトだの旅行だの
好き勝手な時間を過ごしていた姉も


4月からは社会人になる。










社会人といえば



何社もの就活の末
最終的に恵理が選んだのは
ちょっと意外な会社だった。




音楽やメディアなどのエンターテイメントを扱う大手企業



そういうことに詳しいわけではないけれど

ああいった業種は
際だった何かやコネがないと
採用されないところだと思っていた。





取り立ててアピール出来そうな特技もなければ

両親もしかり
辺りを見回してみたところで
コネを持っていそうな知り合いなど見当たらない。



それでも、それは間違いではないらしく
恵理は4月から就職する。










そして




卒業していったあいつは
N大に進学するらしい。







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