ラストイニングに、賭けた夢(夢と想いを、白球に 続編)

第一章 /ファン一号

「あー……、進路決まっても全員センター試験受けなきゃいけないとか、おかしいだろうちの高校」



「────……」



文字を書く音と時計の針が刻まれる音が響く部屋で、呟かれる一人の嘆きの言葉。



「甲子園から帰ってきてから優勝の報告とかで慌ただしかったし、ろくに勉強できてねーんだけど……」



「────……」



「授業は一応聞いてたっつっても、それだけで済むもんでもないよなセンターは」



「────……」



ぱらぱらと用紙をめくる音が、切迫感を醸している。



「万が一結果悪すぎても、指名取り消しとかにはなんねーよな…?」



「────……」



「取り消しになんなくても、野球しかやって来なかった馬鹿って思われんのか…?」

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