漆黒に、華の紅【完】

嫉妬





呆然と、新居となった珱人の部屋のソファに腰掛けて机の上の紙を見つめた。




自身の目で見たことが信じられないし、信じられないと思っている自分にも、そんな事をやけに気にする自分にも……正直、驚いた。





一枚の薄っぺらい紙に書かれた文字に、自分が持ってきたものの愕然とする。
















“離婚届”

















未練なんて、なかったはずなのに。





何故こんなにも痛いのだろう。




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