漆黒に、華の紅【完】

短編 /色欲





珱人side



ここ最近、華は京と朔人に付きっ切りで俺に構ってくれない。


俺も京と朔人の面倒を見るからほぼすれ違いのような生活。




そんなのに俺が耐えられる訳もなく、もう華が不足して死にそうだった。






「とと、おんぶー!」


「朔もー!」



最近京は父さん、のとを取ったのか“とと”と呼ぶようになった。



それはそれは可愛らしい。


朔人も真似るようにしてとーと呼ぶのでそれもまた可愛い。



やはり次男は長男の背を見て育つのか、朔人は京の後ろをちょろちょろと付いて行ったり真似たりする。





愛らしい兄弟に成長して、俺も華も癒されている。




……華にもっとべたべた出来れば、言うことはないのに。




がくりと肩を垂れると、京が面白そうに俺の肩に乗ってきゃあきゃあとぶら下がり始めた。




「危ないぞ」


「とー、朔も!」



「危ないからダメだ」


「さーくーもー!」



「……」


そして危ない遊びを強要され最善の注意を払いながら遊ぶ。




そして


『二人とも危ないっ』



「まま!」


「まぁま!」



華に止められてそこ危険な遊びも終わる。





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