悪役姫と男装騎士Ⅰ【完】



丁度2階に上がった時、仁の部屋から龍が出てきた。


『仁は?』


「おう!寝たぞ?なんかベッドから転げ落ちたみたいだ。」


何故か顔半分を手で覆い隠す龍。
虎と共に龍の手を剥がすと、頬が赤く染まっていて、


「ちょっ!やめっやめろっ!」


俺の部屋へ連行して、尋問タイムスタートである。


『でけぇ声出すんじゃねぇぞ?……龍、素直に答えることが身のためだぞ?』


龍は先程まで赤かった顔を真っ青にして口の端をひくつかせている。


「お、落ち着け!……なっ何もない!何もしてない!」


「……それをこれから聞くんだろ?」


虎の背後に悪魔が見えた。
さらに龍は慌てだし「話せば分かるっ!」と抵抗する。




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