天使を溺愛(誤字訂正の更新すみません)

36 記憶 /智沙side

智沙side

「私が この人と結婚すれば
会社は助かるの?」

「…あぁ…ちぃ?でもな?
社員の生活は 何とかなるから
無理にとは言わない」

お兄ちゃんが戻って来ると同時に
パパから連絡が…
早川の為に 知らない人と政略結婚して
欲しいって…
お兄ちゃんが 連れてくるからって…

連れてきたのは さっきも一緒にいた
キョウさんって人だ…
この人と 結婚すれば
早川は助かる…
社員の生活は保障されても
屋敷のメイドさんたちは…
私によくしてくれたのは
早川の社員よりも
メイドさんたちだもん…

「…キョウさん…
よろしくお願いします…
早川を必ず助けてくれますよね?」

「…あぁ 今までより 固めてやる
だから ちさは俺の嫁になるんだ」

「はい…
にぃに 大丈夫だよ?私は…」

「ちぃ…」

「…にぃに…大丈夫だから
私も やっと早川の為に何か出来るんだもん」

「ちぃ…本当にいいのか?
ちぃもこれから普通に恋とか」

「にぃに…恋なんてしないから
そんな素敵な人に出会わなかったんだもん
これから先も出会わないから」

今まで 誰にも出会わなかった
ずっと早川の娘としてしか…
早川との繋がりが欲しかったから
近づいてくる人しか…
だから かまわない…
キョウさんは 早川よりも
力があるみたいだから
関係ないもん…せめて
結婚相手ぐらいは 早川との
繋がりじゃなく 私を見てくれる人がいい…
だから キョウさんなら…
早川より上なら 少なくとも
他の人より 私を見てくれるはず
見てもらえなくても
大好きな人たちを守れるなら
構わないもん

「俺が…俺に 恋すればいい…」

「?」ふふっ「そうですね
キョウさん よろしくお願いします」

「ちさ?ひぃと呼ばないのか?」

「?ひぃ?キョウさんなのに?」

ひぃ?何で?キョウさんなのに
何でひぃ?

「響だ…名前は響なんだ」

「響さん?」

「あぁ…」

「じゃぁ 響さんと呼びますね」

響さん…だから ひぃなのか
でも 響さんがひぃって 何だか
可愛い呼び方…

「今日は うちに帰れんだろ?
連れて帰る」

「…ちぃ 本当にいいのか?」

「にぃに…うん」

お兄ちゃんがすごい心配してるけど
かまわないもん

「キョウと一緒に 帰るか?」

「…にぃに?私の部屋はないの?」

「…うちに住む予定だったんだよ」

「そっか…」

「婚約者だからな
一緒に俺と住め…」

「…迷惑じゃないですか?」

「かまわねぇから」

「…はぃ…」

政略結婚は ないと思ってたから
どうすればいいのかわからない…
だけど きっと 言う事聞いた方が
いいよね…

「車を手配しろ
連れて帰る」

「あぁ…」

0
  • しおりをはさむ
  • 933
  • 1291
/ 802ページ
このページを編集する