天使を溺愛(誤字訂正の更新すみません)

36 記憶 /響side

響side

「ちぃちゃん…」

「…初めまして…
早川智沙と申します…」

ちさを連れ本家に…
ちさは 朝起きてから スリスリは
してこなかった…
飯も 椅子に座らず 作っていたが
卵焼きの味は 同じだったな…
ちさは たまにクーをみて
悲しそうな顔をしていた…

新しい部屋が欲しいと言ったちさ
俺から離れたいのかと聞いたが
そうじゃないと…
ちさがわからねぇ

本家に連れてきたちさは
お袋をみるなり 挨拶をした
人見知りのちさは 震えながらも
1人でたち しっかりと…
声も震えている

「お上手に出来たわね」

「…ありがとうございます」

「…奥に行きましょうね」

「はぃ…響さん…
行っても大丈夫ですか?」

「あぁ…俺も行く」

ちさは まだ 俺に敬語だ…
甘えるどころか だんだんと
距離が離れていく…
俺が ちさに触るとちさは
悲しそうな顔をする…
ちさと呼ぶと 振り向くが
むかしの様な笑顔はない…

「…響さんと呼ぶの?」

「はぃ…」

「…そう…」

お袋たちには 仁から話してある
ちさが記憶を無くした事
今日 入籍だけする事など

ちさに触れないのは 耐えれねぇ
さっさと籍だけ入れて触りたいからな
ちさは 俺に会う前から忘れてるから
経験もないつもりらしい…

「…あの…私 頑張りますから
至らないところは 教えてください」

「…ちぃちゃんは ちぃちゃんらしく
居てくれたら いいのよ」

「…はぃ…」

うちの親はちさに何も望まないだろうな
望んだ所で 俺のちさだ
俺のちさを 誰かの言う事に
従わせるつもりはねぇ

「ちさ 来い」

「はぃ」

ちさはやはりトテトテ走りで
俺の所へ…
昔と違うのは 手を触れない事
ひぃと嬉しそうにしてない事
隣ではなく
後ろを歩く事だな

「ちさ 隣だ」

「すみません」

やたらと謝る…
涙を流さない様に必死に
謝るんだ…
俺の側は 今のちさには
辛い場所なのか…
だが 手離すつもりはねぇ
思い出した時に 側に居たくないなら…
それまでは 側に置いておきたい


「…初めまして…
早川智沙です」ペコ

「…初めて…キョウの父です」

オヤジや兄貴達が ちさを見て
固まった…
ちさは 俺にくっつかずに
耐えてるからな…

「…ちぃちゃん…よろしくね…」

「はぃ…」

「ちさ 座れ…」

「あっ!はぃ…」

ちさの座る場所がなく
ちさは床に直接座った…
いつもは 俺の膝に座るから
席が無いんだ…

「ちさ…こい 膝だ」

「…はぃ」

ちさは 俯いて返事をし
ゆっくり俺の所へ…
膝に座りじっとしている

「…ちぃちゃん クータンは?」

「ぇ?あっ!クータンは
帰りを待ってます…
見た事あるんですか?」

ステレオが クータンはと聞いたが
留守番ではなく帰りを待ってますと…
ちさは クータンを昨日から触らない…
眺めているが 触る事はしない

1年前もクータンは好きなはずなのに
触らないちさ…

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