天使を溺愛(誤字訂正の更新すみません)

38 家族 /龍樹side

龍樹side

「奴らは ちさに手は出さないのか?」

「ない…ちぃには 手を出さない
キョウの嫁になった事から
言い寄る事はあっても
手は出さない」

明菜が解放され 博さんや
キョウの親父も揃い 今回の黒幕の
事を…
明菜に もうちぃに
近付かないと約束させたキョウだけど
約束する意味はないはずだ
明菜は きっと死神に取り憑かれた
早川の地位や名誉のために
自ら死神と契約したんだろうな

「ちぃちゃんは女の子だから?
何で ちぃちゃんだけ跡目に
候補であがらないんだ?」

仁が不思議そうに…確かにそうか
ちぃは 先代にも可愛がられ
我が儘も許される存在
婿を取り 跡目にする事も
可能だからな

「ちぃを 守るためだよ
龍彦さんもちぃを可愛がってる
龍彦さんの嫁もね?だから
龍彦さんが次期当主になっても
ちぃは 不自由なく生活できるんだ」

「?」

「ちぃが 跡目になると いろいろ
大変だろ? 婿が早川を手に入れたい
だけで ちぃを愛さなかったら?
浮気なんてしたら?
愛人とか作って 子ども作ったら
愛人の子が跡目に?とかね
ちぃが産まれるまでは ちぃが
早川を継ぐ予定だった…
女でも男でも…でも ちぃが可愛すぎたから
ちぃには 早川に関係なく
幸せな結婚をとなったんだよ
その時に 揉めた…
マリアを憎む人間は マリアの子を
なんて 考えたくもないから
ちぃが 外されるのは 簡単に決まったけどね」

「龍樹の時は揉めたのか?」

「あぁ 俺は 母さんについて行ったから
爺ちゃんも 母さんを気に入ってたから
母さんから 俺を取り上げる事は
出来ないって事で
爺ちゃんの反対で どうにか俺も
外されたんだけどな?
働き口が無ければ 早川にって
話はあった…それがまずかったのか
いずれ時期が来たら 俺が早川を
継ぐって思われたんだ」

「それが今回の?」

「違う…それは 高校卒業の時に
縁を切られたから綺麗に消えた」

俺が親父の後を継ぐと決めたから
父さんは 早川から 完全に
切り離した…ちぃに会えない事だけ
それ以外は 変わんなかったけどね

「じゃぁ 何で?」

「龍彦さんは かなりの曲者
旧早川って 名付けたのも龍彦さん
完全に 現早川の
蜜を吸わせないようにしたのも
龍彦さんだからね」

龍彦さんに 跡目を継がせないためが
一番の理由だろうな…
ちぃの結婚で 父さんたちの
引退が 急に早まった…
孫を見るつもりで 今から
その為の 引き継ぎを
早くても 規模が大きいから
一年以上は かかるはず…
本来ならば 引退後も 会長職などで
指示を出すけど それすら
父さんは するつもりがないからね

「龍彦さんを落とすために?
でも 龍樹はもう 関係ないんだろ?」

「あぁ…関係はないけど
産まれてきた子はね?
龍彦さんも 仕事は出来るけど
父さんはその上を行く…
水面下でキョウの所と
話が持ち上がってるのを 知らないから
父さんの引退は 業績にも関わる…
父さんの孫を 龍彦さんが引退時に
出すんだろうな…」

「…」

「龍彦さん自体 ちぃが
絡まなきゃ 当主は引き受けてない
当主になるのは 仕方ないからだ
孫が 英才教育うけて
跡を継ぎたいって言ったら
すぐにその座を渡すだろうからね」

「龍樹の子はそん時に必要だ
それまでなら 旧早川の奴らも
何とかしのげるが それ以上は
無理だろうな…
ちさを襲わせ 子どもを産ませる事も
可能だけど ちさはずっと守られてた
ちさに手を出す事は 不可能だ」

そうなんだよね…
ちぃは 本当に守られてたから
日本に来たのも 早川の人間でも
殆ど知らない…
ちぃの居る本宅には
許可なしじゃ入れないぐらいだったから


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