天使を溺愛(誤字訂正の更新すみません)

43 里帰り /響side

響side

ちさが挨拶する奴らは
ちさを見る眼が優しい…
おそらく ちさとは少しは関わりが
ある奴らだろうな
次から次へと 嬉しそうにちさに
話しかけてくる奴ら
ちさも 可愛く微笑んでいる
ちさは 学校関係には恵まれなかったが
早川を通して いろんな奴に
可愛がられたんだな

やっと挨拶が終わりゆっくりできるかと
思ったら 男が…
ちさが話していた
挨拶をしていた奴は
男だったのか…ムカつくな
毎日 あの可愛いちさが
挨拶をしていたなんて…
謝りに来たと言っていたが
そんな事だけで 来るわけない
ちさを 龍樹の元に 向かわせた
ちさは 龍樹と椅子に座り
プリンを食べ始めた

寝起きにプリンを探したちさ
俺が起こす時に プリンが
あると言ったのを寝ぼけながら
聞いていたみたいだ…
正直 焦ったがごまかせたので
まぁいい…
さて こいつをどうするか

トーマス家は 以前はそれなりの会社だった
おそらくちさが原因で 衰退した
でも 元がいいからか あの時
制裁を受けながらも まだ残っている
ほとんどの会社が今はもうない
そんな中残っているんだから大したもんだな

『ちさがお前の会社を救うとでも?』

『…違う…彼女には
そんな力は無い…早川に』

『無駄だ 早川がお前の所に
手を差し伸べるわけないだろ』

『彼女と…』

『ちさを手に入れるつもりだったのか?』

彼女と?ちさと結婚するつもりだったのか?

『…あの頃は お互い同じ気持ちだった
スキットさんに言われて
恥ずかしくなり 話せなくなったんだ
また話せば俺たちは』

『ちさは お前をただの挨拶する人としか
思ってない 勝手に思い込むな』

同じ気持ち?ありえない
俺以外となんて 絶対にない

『うそだ 彼女は毎日
俺にだけ微笑み挨拶を』

『挨拶仲間だからな
ちさは お前を今は怖がってる
さらに ちさを利用する奴に
気を許すと思うのか?
トーマス家の跡取りは 駄目だな』

ちさを利用する事しか考えてないやつに
ちさがなびくわけない
ちさは 早川が原因で
辛い思いをしたんだからな

『…そんな…じゃぁどうすればいいんだ
残された道はそれしかなかったんだ!
お前が…お前が居るからだ!』

『馬鹿すぎるだろ
だいたい 女に頼る時点で
おかしいだろ
お前大丈夫か?』

馬鹿すぎる…ちさが振り向かないのは
お前の全てが問題外だからだ
俺が居なくてもお前は無理だろ
それすらわからず
自分の思い込みで 決めつけるなんて
トーマス家はもう終わるな…

『大丈夫のわけないだろ
訳分からず 親の会社が傾いて
理由が いじめたからだぞ?
俺は 確かに見て見ぬふりはした
でもな 俺は彼女が好きだったんだ
あの女が冷やかし 恥ずかしくなっただけで
いじめた訳じゃない』

『ちさが殴られてて
止めもせずに それでよく
好きだったなんて言えんな?』

俺には無理だ ちさがもし…
相手を殴り付けてでも止める

『…殴られてた?』

『知らなかったのか?』

驚いた顔をする目の前の男…
知らなかったのか?

『いつ?彼女の物がなくなると知り
教室には殆どいた
殴られてたのは…いつだ』

『いつかはしらねぇよ
お前 本当に知らないのか?』

『あぁ…幼い俺には
取られない事を防ぐ事しか…
そんな事があったなんて…』

『お前 じゃぁ本当に 何をしたんだ』

『だから 言ってんだろ?
恥ずかしくなり 話し掛けるなと
言ったぐらいだ…
しばらくしたら彼女は
学校にこなくなり…親が俺のせいと…』

ただそれだけで?早川は確かにちさを
可愛がりすぎるが
それぐらいで そこまで…

『担任とは仲は良かったのか?』

『?彼女が?』

『お前だよ』

考えられるのは
こいつがあのクソゴミの代わりに
された事ぐらいか…

『いや…あの担任は スキットよりで
仲は悪い方だった…
当時はスキットとうちは同じレベルで
親同士仲があまり良くなくて…
あの担任が向こうに有利な発言などで
親も嫌っていたからな…
必要以上に 話す事もなかった』

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