狼とちわわ

春 /思い出

俺は 高校の頃に
初恋をした

それまでも
幹部として
適当に 女を 味見は
簡単に出来たが
恋には 落ちなかった…

「あの…」

あの日 初めて聞いた声に
振り向くと
綺麗な女が 顔を赤くして
立っていた

「なに?」

「落ちました」

そう言って
差し出した手に乗ってるのは
獣王…のシンボルマークの
指輪だった

獣王は 俺たちが
作った暴走族の名
俺たちに
動物の字が
使われていたから
その名を付けた

「あぁ ありがとう」

ガタイを生かし
喧嘩は得意だったからか
よく 喧嘩を売られたんだ
それを かった時に
外した指輪を
ポケットに入れたまま
忘れていたから
落としたようだな

それが あいつとの出会い

その後
たまに 会うようになり
告白された

「彼女に なりたいの」

ってな?
俺には 似合わない程の
綺麗な女だったから
浮かれていた

しばらくは
2人で 過ごしていた
そんな日々が当たり前に
なった頃

「ねぇ?半年記念に
獣王のメンバーに
会いたいな」

って あいつが言った
だから 会わせたんだ…

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