狼とちわわ

秋 /熟成

「え?がぉくん?」

「よぉ」

羽智の元へ
羽智の実家は 本当に田舎だ
ちょうど
羽智は 外で掃除をしていたようだな

「あれ?何でいるの?」

「迎えに来たんだ…
羽智?そろそろ 熟成も終わったろ?
飲み頃だと 思ったからな」

「…本当?」

「あぁ」

「…でも…吉良君に
私を あげたんでしょ?」

「いや 違う
羽智が 吉良といい関係だと
思ったから 譲ろうと思ったが
どうやら 勘違いだったらしいから
俺のものにする事にした」

吉良が 何て言ったからは
知らないが 譲ったわけじゃない
羽智が 吉良の気持ちを
受け入れるならと
思ったが 違ったんだ
だから あげたわけじゃない

「…でも 私
こっちで お母さんと
住むんだけど…遠距離?」

「いや そのお母さんってのと
一緒に 向こうに戻ろう?」

「いいの?」

「あぁ そのお母さんってのは
兄貴と住む事になるけどな?
隣に住んで
そばに居ればいいだろ?」

「…でも…いいの?」

「あぁ 問題ない」

「がぉくん…
じゃぁ 今すぐ お嫁さんに
してくれる?」

「早いな」

すぐに嫁とか
早いな…
俺と違い 羽智は
まだ若いから
急ぐ事はないのに

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