許嫁(いいなずけ)・壱

小田切聡太 /和解




「…よう。」



「どうも。」



再会の挨拶は何とも素っ気ない。

倉庫を出た時は2度と会わないと思ったもんな。

快里さんに色々聞いて、少し小田切聡太に対する気持ちに変化がおきてた。




とは言え、快里さんは姿を消していたし、いきなり2人でなに話すんだか。



取り敢えずビールで乾杯か?


すたすたと和室に入ってきた小田切聡太は、敷かれた座布団をズイと横に退けると、

ピタリと畳に正座し、




「さっきは『心火』の奴等がヤな思いさせた。
申し訳なかった。この通り、謝る。」




「…どうしたんだ、いきなり。」




唖然とした俺に、




「腹を括った。今日から
『心火』の代表だ。」




小田切聡太は俺にニヤリと笑いかけた。







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