あい・編む 

高校生活 /波風

「…し、知りたいかも?」




しどろもどろの私の返事に柚希は破顔した。



「可愛いっ。真由加っ。」



柚希にぎゅっと抱き付かれて戸惑う。ちょ、苦しいんですけど。




「離れて。真由加が潰れる。」



いつの間にかそばに来た頼可に柚希は引き離された。




「ふうん?そんなに真由加が大事なのにねぇ。」




「何?」



「べぇつにぃ~ 。」



柚希は私を意味有り気に見る。

本当になんでこんなに相性が悪いんだろ。



「大丈夫?なんで中山に抱き付かれてんの。」




頼可に聞かれて思い出した。




「2年の…」



2年の先輩と頼可の噂の話し。
あ、あれ?柚希は2年の先輩とは言ったけど女の子とは言ってないよね。もしかしてからかわれた?



「2年の?」



オウム返しする頼可への返事に困る。柚希に視線で助けを求めても知らん顔だし。




「2年になっても頼可と一緒にいたいなぁって?」



うん。これは本当の話。




「…だな。」




少しの沈黙の後、頼可が優しく笑った。



0
  • しおりをはさむ
  • 765
  • 4050
/ 367ページ
このページを編集する