星空に誓って。

探してる

後ろから“待てよ!”と聞こえたような気がするけどそれを無視し



叶多に止められるのも面倒臭いし、さっきの不良に“しっかり謝れ!”と意味の分からない謝罪を求められるのも面倒臭いから急いで近くの女子トイレに入った



私が駆け込んだ女子トイレは私以外にも何人かの女子生徒が居て、鏡はほぼ占拠されているから仕方なく空いている洋式の中に入ってドアを閉める



「はあー……」



便器の蓋を閉めてその上に座ると思わず大きなため息がこぼれた



何で朝からこんなに疲れが溜まるのよ……ったく



制服のポケットから小さな櫛を取り出すと髪をとかしはじめる









「……よし、こんなもんでしょ」



声が少なくなったことを確認しやっとのことで洋式から出ると完成した髪を見て微笑んだ



最後に伊達眼鏡をかけると自分の変わりように少し驚いた



や~髪と眼鏡で人はこんなに変わるんだなあ



「あ、メイクもしなきゃ」



とりあえず酷い隈を隠し、ナチュラルに仕上げ、パチンと音を立ててメイク道具をカバンの中にしまう



「……あ、時間!」



腕時計に目を落とせば長い針は「10」を少し過ぎていて急いでトイレから出た

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