君に惹かれ、君を恋う【完】

第三楽章 /ウシノシタグサ


休日の午後。

私とまりあちゃんはある会場の前にいた。



「誘われた時も思ったけれど、貴方、こういうのにも興味があったのね」



音楽だけだと思っていたわ、隣で友人であり良きライバルでもあるまりあちゃんが言う。


今日も綺麗な服を身に纏い、ばっちりメイクで髪も綺麗に整えられている彼女はこの場所にいる事がしっくりきていた。



「興味があるというか、チケットくれたから」



そう言って私は会場へ足を踏み入れる。

静かで、どこかピリッとした空気が流れている会場は若い人より中年夫婦やご老人の人が多い。

その所為か私は勿論、この場にしっくり来ていたまりあちゃんでさえも少し、浮いているように感じた。



「花展のチケットなんて誰からもらうのよ」



会場に入り、貰ったチラシにさっと目を通していればまりあちゃんが訊いた。

 

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