ハッピーエンドを愛して。

プロローグ









──────────クラスメイトの男子が学校一の超絶イケメン男子だったり、暴走族の幹部に気に入られて倉庫に連れて行かれ総長に溺愛されたり。



唐突な出来事で生徒会に入ることになったり、ヤクザの息子とかに出会っちゃったりして。



現実ではなかなか起きない事が小説や漫画の世界ではよくある話。


そういう主人公ってめっちゃ可愛い女の子とか


逆に今時いない大人しくてダサい三つ編み眼鏡ちゃんとか、大体決まってはいる。



敵対してるグループに誘拐されたり、苛められたり、



なんだかんだ色々と起きてもそれはハッピーエンドの為の不幸なだけ、この世界にはちゃんと不幸と幸運が平等にやってくる。


結局最後はクラスのイケメンや総長、ヤクザの息子と付き合うことになり、敵対していたグループとも和解や決着がついて、めでたしめでたし。





─────私も、そうなると思っていた。











「うっ!オレ達…離れてても仲間だからなっ」

「元気でね、姫!」

「あっちでも元気でやれよ!」





─────…一年半、一緒に笑ったり、泣いたり、怒ったり、普段の生活ではあり得ない出来事を数多く共にやってきた仲間達。


敵対していた暴走族とも喧嘩して、私が拐われたり、なんやかんや(省略)あって、今は無事決着がついて。



私は私で、総長の男といい感じになった。私は心から好きだった。強くて、優しくて、強引なところあるけど、確かに惹かれていた。


彼も、私のことを好きなんだと思っていた。



だから今日、告白してくれるのだと思っていた。



今日しか、チャンスはなかったから。








──そんな男が、言ったんだ。








「…あっちで、早くいい男捕まえろよ」






と。










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