無敵のビーナス 1【完】

走り出せ! /7

隣からニコニコと機嫌の良い笑顔を向ける空ちゃんを気にしつつ、私は無言でコーヒーを飲んでいる。


けど、内心ドキドキしていた。


だって、よく考えたら空ちゃんと2人きりで長い時間を過ごすのは初めて。


ミルクたっぷりのカフェオレを飲み終えた頃、そのカップを手に空ちゃんが立ち上がった。


解放・・・・・

そんな文字が、頭に浮かぶ。


気が抜けたようにボーッとしてから、ハッとした。


部屋に戻らなきゃ!


フッと短く息を吐き立ち上がった私の前に「えっ」立ち塞がった壁。


「はい、お代わり」

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