無敵のビーナス 1【完】

走り出せ! /8

「ところで、そろそろ本題に入ろうか?」


空ちゃんの声を合図に、部屋の中に緊張が走る。


2人の真面目な表情に、私は緊張しながら息を飲み込んだ。


「で、反応はどうだったの?」


「燃夜の面子に、裏切り者はいねぇよ」


本題と言うのは、今日私が確認に行った面子の顔についての話だった。


空ちゃんの問い掛けに、ハッキリと否定の言葉を口にした翔。


「だよね、僕も思った」


それを聞いた空ちゃんは、迷わずそう言った。


でも、本当にそうなんだろうか。


だって、それって私の勘違いだったら?


「私、自信ないよ。
確かに見覚えある人は居なかったけど、前にも言ったけどチラッと見ただけだし・・・」


「いや、大丈夫だ。チャンと見てたから問題ない」


自信満々に翔は言うけど、あの日もチラ見だし、今日だってチラ見しかしてない。


私の記憶を信じ過ぎられるのも、正直シンドイ。


「でも私・・・」


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