無敵のビーナス 1【完】

走り出せ! /11

「あっ、亜美さん」


溜まり場に来るようになって数日。


なんとな~く、燃夜の事も分かってきた。


何となくって言うか、実際はホンの少しだけなんだろうけど。


年齢不詳の翔は空ちゃんと同じ歳で、この地域では一目を置かれる憧れの総長様。


まさか、と思いながらも『有り得ない』とか思えないのは、翔の行動を見ていたから。


早くネックレスについての情報を得たいのに、嫌になる程チャンスが無い。


自然な流れで話したいのに、話の先は別の方向に進んでばかり。


しかも、それが結構面白話なだけに、私も聞き入ってしまい大笑い。


そして、気付けば帰る時間が近付くばかりだった。

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