無敵のビーナス 1【完】

そして再び、走り出せ! /1

「って訳で、とにかく原田に気を付けろ」


イライラと噴火中の頭を抱える私に、翔が真面目な表情で言った。


原田・・・・


「何か、聞き覚えがあるような」


小さな声で独り言みたいに呟いただけなのに、ギロッと凄い視線が突き刺さる。



「おいっ!」



「冗談だよね?」


しかも、その主は2人。


さっきの話中とまでは行かなくても、かなりキレ気味な翔と怪訝な瞳の空ちゃん。


なんで空ちゃんまで?


しかも、怒られるような発言した?!



「亜美ちゃん、英林の下っ端の名前は?」


顔を傾け覗き込むような空ちゃんは、溜息交じり。


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