惑わせないでっ(完)

どうしてこうなった? /1



「あれ、まだ居たんだ?」



「ひゃっ」


艶めかしい声音と同時に、耳元に吐息が吹きかかる。



驚き飛び退こうと試みた身体は、横からギュっと抱き寄せられた。



「何だ、それ」


ククッ、お酒の香りの混ざった吐息。



それが余計にセクシーで、心拍数が上がっていく。




「どんな反応だよ、煽ってんの?」



「やっ、無理」


私の頬に、ナツキさんの鼻先が触れる。



相手は酔っ払いと分かっていても、ドキドキし過ぎて死にそう。


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