結婚式当日に夫を亡くしたのに泣けない貴子。そんな貴子の許を刑事が訪ねてくる。彼は夫の死は事故ではないかもしれないと貴子に告げた―

 結婚式当日に夫を亡くした貴子は、『生命の樹』と呼ばれる巨木のある病院に日々、通っていた。




 そこに、夫、雅之の起こした事故の被害者、秋津欒が入院しているからだ。


 夫が死んでも泣かない貴子を、彼女の兄、貴明も、欒も心配する。


 そんなとき、貴子の許を訪ねてきたのは、彼女の両親が事故死したとき担当していた刑事、戸倉だった。


 戸倉は、雅之の死は事故ではないかもしれないと貴子に告げる―


 7月4日、P144から更新、完結しました。