きす X はぐ【完】

きす X はぐ /いざ、女子ッ!




「あ、これかわいー」


「……」



「これもーぉ!」





……はたして、女子とはなんぞや。



店中をきゃッきゃと駆け回る朱里を見てしみじみ思う。



何を見たって、かわいいかわいい。


たいしてかわいくないものにまで可愛い可愛い…。



つくづく、自分が"女子"というものとは程遠い人間だと言うのを見せつけられた感じ。




「あずちゃん、あとこれも買ってね?」


「……うえっ?!またか?」



「なにいってるのー?女子には絶対必要なものだよー?」


「だって、さっきも…」




朱里がオレに突き出したのは、何本目か分からない、基礎化粧品。と言う名の、



オレからしたら、ただの液体。




「こんな何本も要らねーよっ!」


「なーにいってんの?さっき買ったのは、化粧水と乳液!
これは、保湿クリームだよ?」






……だからなんだよっ?!


乳液と保湿クリームの差ッてなんだよっ!?




芸人並みの渾身の突っ込み。

さらに、女子から遠ざかり
もう、いっそ男なんじゃねーかとさえ思わされた。



「あ、これもかわいー」


「…うっせー、こんちくしょ!」




うきぃぃいいい!
めんどい、女子って!

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