きす X はぐ【完】

きす X はぐ /やきもちッ!





「………でさ、陽向くんよ。」


「…なに?あずちゃん。」



にやにや顔の織り成す“あずちゃん”は心底ウザイと改めて実感。

オレは椅子に座ったまま、ガタガタと足を揺らした。



それを…隣の席で見つめる陽向。






そう…





と な り の 席 で ッ !!!





「お前の席ここじゃないだろ?!」

「んー?あずちゃんの隣は俺の場所だけど?」



意味深な笑顔をこちらに向ける陽向に思わず胸が跳ねる。




「……で、でも…」


「あずさは、いや?」



他の生徒に聞こえないように、耳元でこっそりそう言ったこいつは“秘密”は守ってくれようとしているらしい。




「い、嫌…じゃな、いけど…//」


「じゃ、いいね?」



にっこり完璧な笑顔で満足そうに告げる陽向。



………なんか、負けた気分。

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