初恋みるく【完】
2nd:くすぐったい関係 /上司としてのけじめ
「夏目、コーヒー頼む」
「はい。」
「それと、入山。この資料のコピー頼む」
「はい、何部ですか?」
今日もバタバタと忙しいうちの部署。
部長は常に動き回り、席につく暇もない。
そんな彼に対し、
「高梨さん、この日付間違ってるわよ?」
「…申し訳ないです。」
「慣れてきて弛んでるんじゃないの?
小さなミスが大きなミスに繋がるんだから気を付けてちょうだい!」
ピリピリ加藤さんに注意を受ける私。
ここ最近、こういった小さなミスが多い。
理由は明白。
仕事に慣れて、気が緩んでいる訳じゃない。
ただ、仕事に身が入っていないのは確かで。
「…はあ」
「高梨、大丈夫か?」
心配して声をかけてくれる入山にも、声を返す元気がでない。
「ん、大丈夫。」
「そっか、なんかあったら言えよ?」
「うん、ありがと」
入山の優しさが胸に染みた。
あらすじ
社会人になった心愛は、忘れられない初恋の相手、律と再会。初恋は再び動き出す。激甘でちょっぴり大人な物語
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この作品のレビュー
総合ランキング10位獲得!(2018年09月)
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