初恋みるく【完】

2nd:くすぐったい関係 /上司としてのけじめ




「夏目、コーヒー頼む」


「はい。」


「それと、入山。この資料のコピー頼む」


「はい、何部ですか?」





今日もバタバタと忙しいうちの部署。


部長は常に動き回り、席につく暇もない。



そんな彼に対し、




「高梨さん、この日付間違ってるわよ?」


「…申し訳ないです。」


「慣れてきて弛んでるんじゃないの?
小さなミスが大きなミスに繋がるんだから気を付けてちょうだい!」



ピリピリ加藤さんに注意を受ける私。



ここ最近、こういった小さなミスが多い。


理由は明白。



仕事に慣れて、気が緩んでいる訳じゃない。


ただ、仕事に身が入っていないのは確かで。



「…はあ」


「高梨、大丈夫か?」


心配して声をかけてくれる入山にも、声を返す元気がでない。



「ん、大丈夫。」


「そっか、なんかあったら言えよ?」


「うん、ありがと」




入山の優しさが胸に染みた。


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