初恋みるく【完】

3rd:恋が重なる時 /ライバル、始動

「おはよーございます!律先輩!」


「…ん、おはよ。高梨。」








……やっぱり、戻ってるし。






先輩に向けたとびきりの笑顔は一瞬にして崩れ去り、朝っぱらからブスッと膨れる私の頬。





「おはようございます、相沢部長っ!」



皮肉を、たーーっぷり込めてそう吐き捨てると、




「……なんだよ。」



あきれたような顔で私をちらりと瞳にうつす。



なんだよってさ。なんだよって!


この間慰めてくれたとき…心愛っていってくれたじゃない!



ついに上司と部下の線引きから脱出できたと思ったのにさ…



上げて落とす天才。心は宇宙からまっ逆さま。



俯きかけた顔を上げて、律先輩の目の前に立った私は、
まだ部屋着姿の彼のスウェットの袖をつかんで、キッと睨み上げる。



「こんなに振り回して、心愛はボロボロです!
諦めてほしいなら言ってください!」



直球勝負。
律先輩の瞳を見つめてそう尋ねる。



もうほとんど告白。


付き合って?って言っていないだけ。
もしもこれで諦めろ。何て言われたら…
もうこの家でも会社でもやっていけない。


でも、そんなリスク考える必要なんてないの。



だって…





0
  • しおりをはさむ
  • 535
  • 792
/ 539ページ
このページを編集する