初恋みるく【完】




『相沢先輩、好きですっ!』




あのとき私は、バカみたいに恋して、
迷いも、疑いもないすんだ瞳に目の前の先輩を映していた。




先輩の高校の卒業式。



先輩より2つ年下の私は、
最後の思い出に...と、一年間思い続けた彼に思いの丈を伝えた。




半ば、諦めていたし、
きっぱりフラれて、忘れるつもりだったんだ。


本当に好きで、


でも、学校中の女子の視線を独り占めにするような人だったし、


せめて、気持ちを知ってもらえるだけでいい


なんて。
今考えたら、私のただの自己満足だったかも。






『いいよ。付き合っても。』


『っ、えっ…』



そんなこと言われたときには、本当に驚いた。

まさか、相沢先輩が私をっ?!



って。夢かと思って、目の前を舞う桜が幻想的に見えたくらい。




だけど、次に先輩の唇から発せられたのは思いもよらない言葉。









『但し、…』






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