初恋みるく【完】



「てか、俺だって、お前からちゃんと聞いたことないけど。」


「...なにを」


「好き...」


「...うな、//」


「照れてんじゃねーよ。言えよ。
じゃないと、付き合わねーぞ。」



「え、やだ!...あ」




簡単に引っかかる心愛が可愛くて仕方ない。



「...っふ、可愛いなお前。ハマるわ。」


「...っ、もうやだ。
先輩、大好き過ぎて...苦しいです。」


「...ふーん、お前もか。」


「...っ」



真っ赤な彼女に余裕の笑顔でそう尋ねれば、プルプルと震えて、眉を垂らす。




「やっぱり、ズルい。」


「なにがだよ」



心愛がよく言う"ズルい"の言葉。


首をかしげて尋ねると、拗ねたように唇を尖らせて




「私ばっかり…ドキドキさせて、ズルい!」



…なに言ってんだ、こいつ。



あまりにも、的はずれなことを言うもんだから、手加減なしに頬をつまみ上げた。






「ド天然。」


「…なんれふか!それ!」


「説明してもわかんねぇだろ。馬鹿だから。」


「ううううう、」



俺の手をパタパタと叩いて、ギブアップをアピールする心愛。


指の力を抜いてやると、頬にある俺の手をそのまま包み込んで、









「か、か……彼女…なのに、こんなことしちゃ…やだ。」


「…っ」



「…りっちゃん…特別…優しくしてほしいよ。」



上目遣いで眉を下げる心愛は…わざとやってるんじゃないかと思う。ほんとに。



ご要望の通り、優しく抱き締め…ふわりと頭を撫でる。




「…彼女…って否定しないの?」


んな、馬鹿なこと今言うなよ。



「彼女、なるの嫌…「…じゃない!」



食いぎみに否定された。


ふっ、と思わず笑ってしまう。




俺の胸に、猫みたいにすりすりと顔をつける心愛はすごく幸せそうに。





「幸せ。…律先輩が…彼氏…?」


「ん。」


「キス、して?」


「…っ」


「って言ったら、してくれるの?」




なんて、またいきなりそんな台詞を投げ込んでくるから、





「お前、ほんとにいや。」


「…っ、え」




傷ついた顔をする心愛に向かって、ニヤリと笑う。








「可愛くてムカつく。」



「…ひゃ。う、んんんっ//」







可愛い彼女のおねだり。
キスでも、なんでも、思う存分してやるよ。














0
  • しおりをはさむ
  • 555
  • 813
/ 539ページ
このページを編集する