初恋みるく【完】

3rd:恋が重なる時 /彼氏の独占欲




…チュ…




「…っん、ん。」




優しく唇を塞がれ、心がじわじわ暖まる。


幸せすぎて泣きそうで。




「りっちゃ…ン…好き、大好き…」


「あっそ?」



素っ気ない言葉でも、心臓はキュンキュン跳ねる。


だって、そんな律先輩も…
カッコいいって、思っちゃうんだもん。



ずっとずっと憧れだった、律先輩が
今。私を抱き締めて、私だけを求めて唇を重ねる。



高校生の頃の私には到底想像できなかった。



…幸せ。泣きそう…てか、泣いてる。




「泣くなよ。悪いことしてるみたいだろ?」

「嬉し涙だもん。」


「へー、うざ。」



口を開けば暴言。


でも…




「泣き顔、そそる。」


「…っ//」




唇の端をくいっと上げて、色っぽく笑った律先輩は、


超至近距離で私の涙を拭う。




「襲ってほしくないなら、もう泣くな?」


「…うぅ」




ぽんっと頭に乗った手のひら。
謎の安心感で、やっぱり涙腺が緩む。



それを見て、真顔になる先輩は、そっと唇を開く。





「なにその反応。」


「……いいです…よ?」


「は?」



「…だから、…」


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