初恋みるく【完】

1st:二度目の初恋 /憧れマイハウス



オフィスに戻ると、加藤さんにこってり絞られた。


社会人の自覚はあるの?!

入山くんはすでに仕事を始めてるのよ?!

ちょっと顔がよくて騒がれてるみたいだけど、調子乗らないでよね?!



「...相沢くんに早速媚うって...許せない。」



あの、加藤さん。説教の主旨がずれてます。

そして、本音が漏れてます。



「初日からご迷惑をお掛けしてしまって本当に申し訳ありませんでした。」


頭を下げると、まだいい足りない。という雰囲気のまま「とりあえず、時間ないからこの辺でいいわ。」


フンッと鼻を鳴らした。


私は、肩をすぼめて反省中。
自分のバカさ加減に嫌気がさした。



猫かぶり上司ではあったけれど、相沢先輩の言っていたことに間違いはない。




『仕事に恋愛持ち込むのは勝手だけど』



そんなつもりなかったけどさ?

周りからそう思われるような行動を取ったっていうことが問題なわけで。


社会人の役割を全うしよう。...なんて、決意して入社を決めたはずだったのに。

社会人一日目にして、信念を失いかけるとは。



「はぁ、」っと、つい漏れたため息に、「溜め息つく暇あったら、動き早めてくれる?」なんて...嫌みを言われた。



「あそこの席だから。机上は綺麗に。誰が見ても書類がどこにあるか分かるようにしておいて。
...早速だけど、この資料をひとつにまとめて。」


と、大量の資料を手渡される。



「ほとんど写すだけだと思うから。このくらいならできるでしょ?」



小バカにした不適な笑みを頂いたが、そこは気にしないことにしよう。


笑顔で「はい。」と答え、教えてもらった自分のデスクへと向かった。


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