初恋みるく【完】

4th:恋は狂おしい /すれ違う師走



12月半ば。

来週末はクリスマスだ。


一年の早さを感じながら街を照らすイルミネーションを見渡す。


街は身を寄せ合って体を温めるカップルばかり。


私の隣は相変わらず寂しく、身震いをしながらマフラーに顔を埋めた。


律先輩が佐月さんのところに行き来するようになってから、2週間ほどがたった。


2週間。
頭で考えると、とても短くて…

こんなにいろいろ考えてる自分がバカに思えるほど。


でも、すれ違い続けた2週間は…
体感ではとてつもなく長い時間だ。


手袋を片方外してスマートフォンの画面を開く。


通知センター。
着信なし…か。


ため息をついて、携帯をつかんだままコートのポケットに手を突っ込んだ。


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