初恋みるく【完】

6th:君がくれた強さ /悩める部長とヒーロー

**律 SIDE**




『律くん、今日は何時に来れる?』


『ねえ、なんで既読つかないの?』


『まさか。彼女と一緒?』



「…はあ…」



五分おきに鳴る携帯のメッセージ通知音。


あー、何ため息ついてるんだ俺。


大切な幼なじみが、辛い時にはそばにいてやりたいってあんなに思っていたのに。


携帯のロック画面を開き

『19時に行く。仕事終わったらまた連絡するから』


…と、それだけ送る。



朝、挨拶だけ交わした心愛はなんだかスッキリした様子だった。


にっこり笑って「おはようございます部長!」って。


その笑顔が可愛くて、全部投げ出して抱きしめたい感情にかられた。


「ああ、おはよう。」


こんな自分勝手な感情に気づかれないように得意の猫を被った。


心愛はもう、俺のことを吹っ切ったのか?
距離を置く…っていうのは、別れる前の準備期間?

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