初恋みるく【完】

次の日…



「りっちゃん、遅刻ギリギリだよ!急いで!」



「お前が朝からじゃれてくるからだろ?」



「うう…うるさぁい!とにかく急いで!」



心愛とバタバタ玄関を出ると、



「あ!つよし君、おはよ!」



「…あ、…おはようございます。」



エレベーターの前で気まずそうに心愛の隣人が立っていた。



昨日の聞こえたか。ま、聞こえるように激しくしたんだけど。


3人でエレベーターに乗り込み、一階のボタンを押した。



「昨日はアイスありがとね!」



「あ…はい。」



心愛の横にいる俺を気まずそうにチラッと見た隣人くんに、ふっと笑ってみせる。



「…心愛のこと、これからもよろしくお願いしますね?」



なんて、思ってもないことを黒オーラ全開で言ってやった。


ちょっかい出したらゆるさねぇから。



伝わったかどうかは知らないけど、エレベーターのドアが開くなり



「し、失礼します!」



って走っていったから、多分大丈夫だろう。


キョトンとした顔で「急いでたのかな?」とか言ってる心愛を見て、



「本当、お前は手がかかるな?」


「…へ?」



「なんでもない。行くぞ。」



天然人たらしの彼女にため息をつきながら、


彼女のそんなところも好きなのだから仕方ない。


と、またため息をついた。



「律!ため息ばっかりついてたら、幸せ逃げるんだよ!」



「うるさい。黙って走れ。」



「…うう、朝から暴言ひどぉーい!
でも好きー!」






ー心愛の手料理と気になる隣人ー
end

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