初恋みるく【完】

SS:初恋の奇跡 /心愛の初恋





「高梨さん、好きです!付き合ってください。」



「ご、ごめんなさい…」



高校に入学したばかりの私、高梨心愛は、目の前で頭を下げる3年の先輩に、おどおどと、しかし即座に頭を下げ返した。



「……え?」


驚いた様子で顔を上げた3年の先輩と目があって、うう…気まずい。



「好きな人…いるの?」


「え、…いませんけど?」


「じゃあなんでフラれたの俺。」



いやいや、好きな人いなかったら誰とでも付き合うの?!


そういうものなの?知らんけど!



「あの、…私、まだ恋愛とかよくわからないんで…その。すみません…。」



後退りしながら苦笑いで謝ると、その先輩はニヤッと笑って



「本当は遊んでるんでしょ?
いいじゃん、付き合ってくれても。
いっそセフレでもいいからさ?」



いやいやいやいや、何言ってんの?この人!


開き直ったし!



私のこと好きとか言っておいて、本当は全然好きじゃないじゃん!



「ご、ごめんなさい!」



「……ちょ!」



腕を掴まれそうになって、本当にキモくてダッシュで逃げる。


男の人怖い、男の人怖い、こわいよ〜!



高校に入学してから何度目かわからない告白にため息をつきながら教室に戻ると、



「あ、心愛!また告白?」


「オーケーしたの?相手、サッカー部の近藤先輩でしょ?」



テンションの上がった友達の智恵とカヨに「……してない。」とローテンションで答える。



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