大空との約束 ー過去ー【完】

第6章 / どうだった?



「カスミ様くるしい」


「カスミ様きつい」



ぎゅう-、目の前の双子が嫌そうにするが構わず抱き締める。だってかわいいんだもん!



「ヨル、シン。いいところにいた~」


「ん-?」


「何が?」



不思議そうな双子に軽く笑い、少し身体を離し見つめる。



「ゴールが見えた時、その先に2人が見えたの。だから頑張れたんだよ」


「ほんとう?」


「力になれた?」


「もちろん!速く走って抱き締めなきゃ!って思って頑張っちゃった~」


「ん?」


「あれ?」



なんか、ん-?と首を傾ける2人に笑う。


ほんと、最後は2人が見えたから頑張れた。


多分、和馬君の仕業だね。2人をここへ来させたのは。


ぎゅう、と再び抱き締めていると、グッと後ろに力いっぱい引っ張られた。




「おっと、」


「お前、おっそろしい速さでゴールしてどこ行ったかと思えば…全く、何してんだよ!」



体勢を崩して倒れ込んだ私を、ぎゅっと後ろから抱き締めるのは、凪で。


そんな凪に、双子はムッと顔をしかめた。



「凪、むこういけ」


「凪、離れろ」


「うっせぇ。誰が離れるか」



手を伸ばして、私の手をぎゅっと握りしめるヨルとシン。


もう、それがかわいくてかわいくて…



「凪、離せ。離れろ。向こう戻れ」


「なっ!お前まで言うのか!?絶対ヤダ!なんかムカついた!」


「うざっ」


「散れ」


「お前等、最近口悪いぞ!」



ふ-ん、顔を背ける双子に喚く凪。つ-か、ヨル。散れって…


それにしても、そろそろ離して欲しいな。





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