大空との約束 ー過去ー【完】

第6章 /catch and release.





私は今、とあるバーに来ている。



「何飲む?」


「いらねぇ」


「はぁ、お前またそんな格好で来たのか…色気ねぇなあ、ソウ」


「いいんだよ。監視の目を潜り抜けるにはコレが一番だろ?」



そう言って、スーツのネクタイを引っ張る。もちろん男装。



「また抜け出したのか…」


「あぁ、アンタに依頼があって来た」


「おいおい、また面倒事かぁ?」


「大丈夫、大丈夫」


「何がだよ、…で?依頼内容は?」


「ココの家族構成その他諸々調べられるだけ」



ピラリ、目の前の店主へ紙を渡す。店主は眉間に皺を寄せ、此方を睨み付けて来た。



わぁお、怖い怖い



「お前、これを調べろって…俺に死ねってか?」





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