大空との約束 ー過去ー【完】

第6章 /雨の中の帰還







ザァ-…




俺達3人以外、誰もいなくなった路地裏。



ただ雨に濡れる野郎3人、…あ、間違った。アイツ、あれでも一応女じゃん。



バイオレンスだけど女じゃん、一応。



そんなアイツは、その場を動かない。只々、静かに雨空を見上げている。




あの後、徳井達は退散した。だからこの場はとても静かで…



「…帰るか」


ポツリ、カスミは独り言のように呟き振り返った。


暗くて表情はよく見えないが、何か ゙覚悟″のようなものを感じた…




ザァ―…



恐らく、さっきの ゙伝言″に関係があるのだろう…



「ソウ、…え!?」



ゆっくり此方へ歩いてきたカスミは俺の近くまで来た瞬間、フラリ前屈みに倒れ込んできた。それを慌てて抱き止める。




「え、ソウ?大丈夫か!?」


「…山崎いたのか、」


「居たよ!失礼だな!」


「…もう無理、」





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