大空との約束 ー過去ー【完】





「…シン、」


「はい?」


「ナルちゃん、何か言ってた…?」


「ん?女の子はとくになにも。メガネは次あったらなんやらっていってた」


「ははは、そっか。メガネは怒ってたか、」




苦笑いを浮かべたカスミはゆっくりと視線を幼なじみへと向けた…




「凪、嵐。ケガは?」


「ねぇよ。お前は?」


「ないよ」


「暴れたのか?」


「ちょっとね、」


「なんでお前男装してるんだ?」




ずっと黙っていた凪の言葉に、カスミは静かに目を伏せた。




そしてカツラを外し、立ち上がり2人に近づいた。そのまま3人は静かに見つめ合う。




「…巻き込んで、ごめんなさい」


「……」


「……」


「今回の件は、貴方達の読み通り…影山。…私の、」




ふぅ、深呼吸をして、意を決したように視線を上げた。





「元婚約者が関わっているの」




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