大空との約束 ー過去ー【完】

第6章 /語られる裏側






『元婚約者』



そう言葉を残し、彼女は部屋を後にした。臭いからシャワー浴びたい、と。



そして俺達の目の前のソファーには、カスミに頼まれ今日の一件の裏側を語る、山崎さんと和馬さん。


と、2人を見据える皐さん。


「で?さっさと話なさいよ」


「はい、」


「そもそも、おかしいでしょ?カスミはあの事件以来自分の情報を全て隠して生活していたのに、…何故バレたの?」


「……」


「影山は、凪と嵐の存在を知らない筈よ。今日だってそう。何故狙われたの?」




皐さんの質問攻めに2人はいい辛そうな表情をした。そして、ポツポツ語り始めた。




―――…

――…



遡ること体育祭前日。



俺達と特殊班のメンバーは草野の屋敷にある宿舎に集められた。



「で、カスミ。頼みがあるそうだな?」


「はい」



俺の質問に彼女は頷いた。そして静かに立ち上がり、回りを見渡して頭を下げた。


そんな彼女に、その場にいる全員が目を見開く。



「お願いがあります。明日、協力して下さい」




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